▼ 人工呼吸と心マッサージ
スポーツの現場での大怪我で選手の意識がなくなってしまったときに
すぐ近くに救急隊員や医師がいる環境で無い場合には
人工呼吸や心マッサージを行う必要があります。
コーチやマネージャy-、ご父兄の方など もしもの時に備えて、
人工呼吸や心マッサージの基礎知識を知っておきましょう。
また、下記の機関で人工呼吸や応急処置の訓練と資格が取得することをおすすめします。
>> 日本救急救命協会
はじめに
ここではどうして人工呼吸・心マッサージが必要なのかを説明します。
呼吸がなくなって4~6分経つと脳の細胞が壊死し始めるので、
意識を失った人の脳にダメージが出る確率が高まります。
6~10分経つと脳のダメージの出る確率・重傷度がさらにアップします。
10分以上経つと意識は回復しても回復不可能な脳のダメージが起きたり、
脳死の状態または死につながることさえもあります。
はたして、救急車を呼んでから10分以内に
レスキュー隊が現場に到着することは確実でしょうか?
答えはNOです。
でも、レスキュー隊が到着する前にできることがあります。
それをこれから説明していきます。
救急車が到着するまでにどういうことができるでしょうか?
確認する項目と順序
意識の確認の仕方はまず倒れている選手に近づき
名前を呼ぶ
(知らない人の場合は「どうしたのですか?」「だいじょうぶですか?」などと言ってみる)
反応が無い場合、肩を軽くトントンとたたいてみる。
(頭や首の怪我だと断定している場合など、たいていの場合体をゆすったりしない。)
それでも反応が無く、意識がない場合は気道を確保します。
そばに助けてくれる人がいる場合やすぐに電話がかけれる状態であれば、
すぐに救急車を呼びましょう。
すぐに意識が戻った場合でも、吐いたり、呼吸困難、痛みで騒いだり、暴れたりすることがあるので、
症状を良く観察し、モニターすること。
とくに、頭部や首の怪我、骨折・脱臼、更に症状が悪化した場合は
(意識が無くなる、呼吸困難、吐き気が止まらないなど)
すぐに救急車を手配するか、
救急医療機関へ搬送するようにしましょう。
意識がある場合でも、呼吸が乱れていたり呼吸困難の場合があるので
症状を良く観察し、モニターすること。
夜寝ているときに、いびきをかく方がおりますが、
これは誰もが仰向けに寝ると起こりやすいことで、
特に眠りが深く、脱力すると舌が喉のほうに垂れ下がり、
呼吸をしたときに舌が振るえて音(いびき)がでます。
同じように、意識が無いと寝ているときの脱力状態と同じで、
舌が喉のほうに垂れ下がってしまいます。これが、気道をふさいでしまう原因なのです。
ですから、この状態で人工呼吸をしても空気が肺のほうに入っていきません
しかし気道の確保をしてあげることで舌が気道をふさいでしまうのを防げます。
まず、倒れている人をを仰向けに寝かせます。
おでこに片手をあて反対の手を顎のしたのくぼみ部分にそえ、
おでこのほうの手は内側に丸く円を書くように押し、
顎のほうは引っ張り上げ、空をを見あげるような形に頭を傾ける
もし、怪我が頭部や首だと断定している場合は
上の方法で気道を確保すると怪我を悪化させる原因となるので
違う方法で気道を確保します。
まず、仰向けに寝かせ頭の上の位置から選手を見る方向に座ります。
両手のひらを顔の横にあて、固定し、指を耳の下、横顎のあたりを包み込むようにして、
その指で横顎の骨が出っ張っているところをつかむように押し上げます。
(ちょうど、アイ~ンをするように顎が飛び出ます)
また、アメリカンフットボールなどの選手が防具とヘルメットをかぶったままの状態で意識がなくなった場合、気道の確保をするとき、ヘルメットは外さないこと!ヘルメットのフェイスマスクをすばやく取り外して、上記の2番目の方法で気道を確保するか、上あごに人差し指を引っ掛けて吊り上げる状態にして気道を確保する方法を使います。
次は呼吸をしているか確認します。
意識がない場合で、気道を確保したら、次に呼吸があるかないかを調べます。
自分の耳を選手のの口元に近づけるようにして頭を横に向けます。
同時に胸の動きを見て、耳を近づけて息をしている音を聞く、
胸に手を当て上下に動いているか(Look Listen Feel)確認します。
このとき、呼吸が無かった場合はマウスツーマウスで2回息を吹き込みます。
子供の鼻をつまんで、片手で顎を押さえ、
気道を確保しながら子供の少し胸が上がるのを確認しながら息を送り込みます。
息を吹き込んでも入っていかない場合は(呼吸を吹いた時に子供の胸が上がらない)
気道がふさがってしまっていることがあるので、
もう一度気道の確保がきちんとできているか確認します。
(気道をきちんと確保しているのにもかかわらず、
呼気が入っていかない場合、モノが喉につかえているかもしれません)
意識は無いが、呼吸がある場合は昏睡体勢をとらせます。
横向きに寝かせ下になったほうの手で顎を押し上げ気道を確保し
逆の上になったほうの腕は体が倒れないようバランスを取らせます。
脚は下になった脚を伸ばし、上になった脚を曲げ、
前方へつけ体が倒れないようにバランスを取らせます。
ちょうど、横向きで寝転がってテレビを見ているような姿勢です。
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